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zoom RSS 恋愛小説として読む「邪宗門」 その2

<<   作成日時 : 2004/11/20 02:32   >>

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第2部

 教団は、弾圧で勢いを失い、教主夫妻を始め幹部は治安維持法(
ようするに、戦前の体制を維持するための法律)違反で監獄入り。
 潔も感化院へ入れられるが、脱走し、苦学の末第3高等学校(今の
京大)に入り、ボート部のキャプテン。そして、弾圧や戦争で男手を
奪われ困っている教団の田植えなんかに、ボート部員を引き連れ手伝
いに行くとこから、再び、潔と阿礼、阿貴、民江とのおつき合いが再
開するわけです。
 教主代理だった阿礼は、教団を裏切り?、国家主義的宗教団体に衣
替えした教団の分派の次男に、教団の存続を賭けて嫁ぎます。しかし、
好むと好まざるに関わらず、教団自体も戦争体制に呑み込まれていく
のです・・・

第3部

 太平洋戦争は惨めな敗戦となり、阿礼の気分で南洋に司祭として飛
ばされた卑美子を始めとして、満州移民とかで生き延びようとした教
団の人々は死んでいきました・・・
 そして、敗戦後、共産党を始め治安維持法で束縛されていた人々は
次々に出獄し、大衆の前に「英雄」として登場して行くのですが、教
団では、教主は死んで刑務所を出たのです・・・
 南方戦線から復員した潔は、ボート部の連中と教団へ入り込むので
すが、彼はB級戦犯としてとして占領軍から終われる身となったので
す。
 一方、戦争中弾圧された教団の幹部の中には「宗教裁判」等で、権
力の間違いを追求しようとしたのですが、却って占領軍の弾圧を受け
ることとなったのです。
 そんなこんな中、潔を戦犯として捕らえに来た進駐軍とのトラブル
から、教団は武力蜂起へと進みます。阿礼は、独断で潔を教主に指名
し、「神を信じない」潔が、病気を治すなど奇跡を起こすのですが、
やがて蜂起は占領軍により制圧され、阿礼は最後の夜、潔との一夜の
後、燃えさかる火の中で最後を迎えます。
「さようなら、皆様。・・・それから、さようなら、あなた」
 火の中で短刀で自刀するのでした・・・

 教団の最後を抜け出した潔は、ドヤ街で最後を迎えます。
 数人の従者とともに、食を断ち、自殺します。ただ、付き従った民
江は潔の最後見届けた後、下を噛みきり殉ずるのでした・・・

 苦労の中で、ポリオが再発した阿貴は、病院のベットで教団の再興
を祈る・・・
 というとこで、まあ、お終い。
 ほんと凄い作品なんで、ご紹介しきれません・・・^_^;

 で、今回読み直した感想なんですが、実は、これ恋愛小説ではと、
思った次第です。神を信じられない潔、それにも係わらず宗教人たる
彼女たちが、その潔の心の深淵を知りながら、命を懸けてまでついて
行ってしまったという壮烈な恋愛・・・・

「あなたが神なのです」(T.utaka)
・・・・

最近ブックオフで買いましたが、もう、普通の本屋さんでは
手にないらないと思います。図書館なんかにはあると思い
ますので、宗教とか究極の恋愛とかに興味のある方、ご一
読をお奨めします、読んで損はない作品です!

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
Mさんの説明を読んでいるだけでも凄い話だとわかります。
宗教そのものに興味はあまりないんですけれど、話の中のものとしては
嫌いではありません。究極の恋愛、というのも惹かれますね。
内容が難しそうなので何度も再読して楽しめそう。
今度ブックオフで探してみようかな〜と思います。

Mさん、夜更かしは体に毒ですよ(^^;)
また体調を崩さないように睡眠をたくさんとって下さいね^^
★雑記帳★
2004/11/20 13:49
★雑記帳★さんども!
ほんと凄いお話なんで、感想を書き切れません
でしたし、感想どころか、あらすじすらも・・・
もうちょっと、暇見つけて書き足したいと
思います。
なもんで、夜更かししてしまった。
今日は、10時くらいまで寝てたけど、体調
不良・・・どこへも行かず、麻雀ゲームやって
た次第・・・風邪が残ってるみたいで・・・
皆様も気をつけてね!

2004/11/20 20:41

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